自己破産のもととなる債務超過を招く原因として、今も多くあるのが「ヤミ金」です。「ヤミ金」とは、テレビドラマなどで存在がすっかり認知されるようになりましが、イメージとしては法外な利子をつけて厳しい取立てを行うところという印象があります。しかし、実際に世間で活動をしている「ヤミ金」は少し違っており、いかにもヤクザのような暴力的な雰囲気というより、たくみな話術や、弱みにつけこんだ甘い言葉などで、巧妙にお金の貸付を行います。
お金の借入をしようとするとき、ヤミ金について正しい知識を身につけておくことは大変重要です。例えヤミ金であっても、最初から「ヤミ金」であることを明示して近づく業者はいないからです。どのような手口があるかを事前に把握しておくことで、自分が融資をうけようとする業者を見極めることができ、無理な返済を押し付けられることもありません。
お金の貸付を行うときに判断できる「ヤミ金」の特徴とは、貸金業登録があるかどうかにかかわらず「出資の受入れ、預り金及び金利等の取締りに関する法律」第5条2項に規定されている上限金利である29.2%を超える利息で貸付を行う業者のことです。この規程以上の金利を支払わされた場合は過払いとなり、精算時に元本に充当することができます。
いわゆるヤミ金業者は、新聞チラシ、ダイレクトメール、電柱貼り紙等を主に宣伝に使用しています。借入を申し込む前には気をつけて業者を調べましょう。